海外旅行の人気ランキングで常に上位に入るハワイ。ハワイはアメリカ合衆国に属しており、オアフ島、ハワイ島、マウイ島、モロカイ島、カウアイ島、ニイハウ島、ラナイ島、カホオラウェ島などを含む100以上の島々からなるハワイ諸島のなかで、ミッドウェー環礁を除く島がハワイ州と定められています。
ハワイへの日本人の旅行者数は年間約150万人にものぼります。これほど多くの人々が訪れているのでハワイへの入国は容易と思われがちですが、ハワイはアメリカ合衆国のひとつの州であり、入国にはアメリカ本土同様にビザを申請する必要があります。ビザ(日本語では査証)とは、入国を希望する外国人に対して、不法な労働や自国の安全をおびやかすような危険なテロ行為などを未然に防ぐため、出国前に在外公館にて審査を行い、入国を許可されたことを証明するためのものとなります。
事前の審査において入国が不適切だと判断されてしまいビザが発給されない場合、原則として入国することはできません。また、事前の審査にてビザが発給されていたとしても、空港での入国審査の際に入国を拒否されるケースもありますので、ビザを取得していても入国が保証されているわけではありません。
ただし、アメリカ合衆国に入国を予定されているVWP参加国の国籍の方で、短期の商用または90日以内の観光を目的とした旅行に関してはESTA(エスタ)の申請を行い、渡航認証許可を得ることでビザを取得していなくても渡米が可能となりました。ESTA(エスタ)は2009年1月12日より米国国土安全保障省(DHS)によって義務化されたビザ免除プログラムのひとつです。ESTA(エスタ)にて渡航認証の許可を得た方は、90日以内の商用や旅行を目的としたアメリカ・ハワイ旅行であれば、ビザ不要で入国および渡航することができます。なお、事前にビザが取得済みであり、ビザを利用して渡米をする方においてはESTAの申請を行う必要ありません。ESTA(エスタ)を運営統括している米国国土安全保障省では、アメリカおよびハワイへ入国を予定される2日前には、ESTAの申請を済ませておく事を推奨しております。
※英国国民がビザ免除プログラム(Visa Waiver program)を取得するためには、チャネル島・マン島・北アイルランド・イングランド・スコットランド・ウェールズで永久居住権を所持する方に限ります。
*eチケットを持参される方は、旅行の日程表のコピーをお持ち下さい。
United States Customs and Border Protection(CBP)サイト、または代行会社などにて申請がおこなえます。
ESTAの有効期限は、(パスポートの有効期限を上限に)認証を受けた日から2年間となります。ただし、パスポートの有効期限日がESTAの有効期限日よりも早く失効となる場合は、パスポートの失効日とともに、ESTAも失効となります。また、ESTAの有効期限内にパスポートの更新や再発行をされた場合は、あらためてESTAの申請をおこなう必要があります。ESTAの有効期限内に複数回渡米をされる場合は、その都度、滞在先情報を更新することが必要となりますので、あらかじめご了承ください。
ESTAを利用してハワイへ入国する際には、有効期限内のパスポートが必要となります。パスポートは機械にて読み取りが可能なEパスポート(IC旅券)でなければなりません。現在、日本において発行されているパスポートはすべて機械にて読取可能なパスポートとなっておりますが、渡航される前にお手持ちのパスポートがEパスポートであるかご確認をお願いいたします。
ハワイを含むアメリカ領土への渡航および、アメリカを経由して他国へ向かう場合には空路・船路を問わず、目的地までのチケットか往復のチケットが必要となります。
ESTAを利用して渡米する際にはいくつかの条件があります。ESTAはビザとは異なり長期滞在を目的とした制度ではございませんので、主な渡航目的が観光、乗り継ぎ、短期のビジネスなどでなければなりません。短期のビジネス目的で渡米する場合は、現地での就労はもちろん、賃金を得ることは認められておりません。また、留学目的の場合もESTAで渡米して入学することは認められておりませんので、該当するビザを取得するようにしましょう。
ESTAを利用して渡米する場合、一回の渡米で滞在可能な日数は90日以内と定められております。90日を超える米国滞在を必要とする方や、就労や留学、または結婚や永住を目的としている方は必ずビザを取得しなければなりません。なお、ESTAを利用して90日前後の渡米を頻繁に繰り返す方は、入国審査が厳格になることが予想されます。ESTAは観光などを主目的としておられる方々が対象となる制度です。頻繁に渡米をされる方や、芸能やスポーツの分野において米国内で長期の活動を希望される方などは、ESTAではなくビザの取得を推奨いたします。
ESTAと同様に、ビザを利用してハワイへ入国する場合においても、パスポートが必須となります。パスポートは機械にて読取可能なEパスポート(IC旅券)であることが条件です。
ハワイを経由して第三国へ向かう場合には、目的地までのチケットを用意しておく必要があります。ビザを利用して渡米する場合はESTAとは異なり、必ずしも復路のチケットを事前に用意していただく必要はありませんが、取得したビザの規約を超えての滞在日数と滞在目的は認められておりません。また、ハワイの特定の島に滞在することなく、様々な諸島へ移動される場合においても、ビザで決められた日数を超えての滞在はできませんので、渡航計画をしっかりと立てておきましょう。
海外転勤などで長期のビジネスを目的としたB1ビザや、長期間にわたる観光や滞在を目的とした場合のB2ビザ、留学や芸能のためのビザ、特殊技能を以て現地支援をされる方に向けて発給されるものなど、ビザには様々な種類があります。ビザを申請して取得された方は、米国内において、その当該目的以外での活動は基本的に認められておりません。ビザを申請される際には、ご自身が目的とする範疇であるかしっかりと相談して確認し、また、渡米される際にはお持ちのビザで活動可能な範囲を再確認されることをお勧めいたします。
米国で滞在が認められる期間は、ビザの種類や目的、様々な条件によって各々異なります。ビザが発給されましたら滞在可能な期限を確認し、その主たる目的を遂行した後は速やかに帰国することが条件となります。所定の期限を超えての滞在は認められておりませんので、ビザが有効な期限はしっかり把握しておきましょう。
ビザを利用してハワイへ渡航する場合、必ずしも一定の滞在先である必要はありませんが、連絡可能な滞在先を事前に報告することが求められます(B1ビザの場合は連絡可能な勤務先など)。また、B2ビザなどを利用して就労をせずに長期滞在を希望される場合においては、ビザ申請の際に長期滞在可能なことを示す貯蓄の残高証明を求められるケースもございます。留学生の場合には、保護者となる方の残高証明や家族関係を示す証明書の提出が必要となる場合があります。詳しくは最寄りの在日大使館または領事館にお問い合わせください。
ホノルル空港に到着後、案内表示に沿って入国審査カウンターまで移動をします。航空会社によってはシャトルバスで入国審査カウンターまで移動をするケースもあります。
Non-resident(非居住者)の入国審査カウンターへ向かいます。並ぶ列については子供連れかなどにより異なるケースがありますので、その場にて確認をしましょう。審査官に呼ばれたらカウンターへと進み、パスポート、税関検疫申告書を提出し、ビザを取得されている方は入国カードI-94を提出します。入国の目的や滞在期間、宿泊先情報などの質問に答え、顔写真の撮影と指紋採取をして終了となります。なお、この入国審査エリアではセキュリティのため全ての撮影は禁止されています。
*ホノルル空港では自動入国審査端末(APC: Automated Passport Control)が設置されました。
2009年以降にESTA(エスタ)申請をおこないアメリカに渡航された方が、再度ESTA(エスタ)を利用して入国をされる際は、自動入国審査端末(キオスク)を利用することができます。この端末の利用により、自身でパスポートのチェック、指紋の採取、顔写真の撮影を行いますので、入国手続きの時間が大幅に短縮できます。この自動入国審査端末は日本語にも対応しております。 ただし、過去にESTA(エスタ)を利用して入国したことがあっても、パスポートの更新などにより新しいパスポートを所持されている場合は、この自動入国審査端末の利用はできません。キオスクと呼ばれるこの端末は、ハワイのホノルル空港をはじめ、アメリカ国内の主要な空港に設置されております。
自動入国審査端末(キオスク)の利用方法
1から5までの手続きを終えると入国用の証明書がプリントアウトされますので、入国審査官へ提出してくだい。パスポートには入国許可を証明するスタンプが捺印されます。
Baggage Claimにて航空会社と便名を確認し、ターンテーブルからご自身の荷物が出てきたら速やかに受け取りましょう。ただし、繁忙期や時間帯により、入国審査に大変時間がかかり、先に荷物が出てくることもあるため、Baggage Claimに到着した時にはフロアに荷物が置かれているケースもございます。慌てずに周囲を探し、この時点で荷物に破損などがないか確認しておきましょう。もし破損や紛失などがあった場合は、航空会社により異なりますが補償が適用されるケースもありますので、十分に確認されることをお勧めいたします。
税関検閲申告を提出し、空港の出口へ移動をします。空港職員が皆さまの荷物の量や荷物の取り間違えなどが無いか、確認をおこないます。※ランダムですが空港職員に指名をされて荷物のX線検査を促されるケースもあります。
ホノルル国際空港からホノルル市内へは、主にタクシー・シャトルバス・レンタカーなどでの移動となります。多くのホテルが多く建ち並ぶワイキキ周辺までの所要時間は、約30~40分ほどで到着します。車線や道路規制が日本とは異なりますので、レンタカーなどを運転する際には十分に気をつけて、安全で快適なハワイでの滞在をお楽しみください。
ハワイオアフ島のホノルル空港(ダニエルイノウエ空港)から市内の中心地に位置するワイキキビーチまでは車(レンタカー・タクシー)で約20分、スピーディーシャトルや路線バスの場合は30~40分ほどで到着します。空港からワイキキまでの主な移動手段をご紹介いたします。
空港からワイキキまでの移動で最も便利なのがタクシーです。空港からワイキキビーチ付近のホテルまでは30分ほどで到着しますが、朝や夕方は渋滞が予想されます。また、タクシー料金の他にチップが必要となりますので忘れずに渡しましょう。
空港からワイキキまで1人あたり2.5ドルで移動することができる最安値の方法です。しかし、ひざ上に乗せることができない大きな荷物を持っての乗車はできません(一部路線で異なります)。よって、空港からワイキキまでの移動手段ではなく、滞在先に荷物を置いた後の交通手段として利用することをお勧めします。ワイキキへはThe Bus19番(Airport Hickam、Waikiki Beach & Hotels)か、20番(Airport-Pearl ridge、Waikiki Beach & Hotels)のバスにご乗車いただくか、または31番(Airport、Tripler)のバスにご乗車ください。道のりで多少の差はありますが、ワイキキまでの所要時間は40分ほどです。
ハワイには様々なシャトルバスがあります。空港から予約なしで乗れるスピーディーシャトルバスは車種にもよりますが、10名程度の乗車が可能で貸切りも可能です。タクシーと同じく宿泊するホテルの前で下車することができ、10人前後での移動の場合はタクシーよりも経済的でしょう(乗車人数を問わず料金は一律です)。また、有名な乗合バスとしてロバーツハワイエクスプレスシャトルなどがあります。どちらも乗車料金の他にチップを渡すようにしましょう。
空港付近には多くのレンタカー会社があります。滞在中ずっと車で移動したい方は空港に到着したらレンタカーの利用をお勧めします。ワイキキまでの所要時間は20~30分ほどですが、時間帯により渋滞も予想されます。なお、各レンタカー会社は貸出台数に限りがありますので事前に希望車種の予約を取るようにしましょう。ハワイ島内は右側通行で一方通行も多く、道幅が狭い道も多く存在します。標識も日本とは異なるものがございますので、運転にはくれぐれもお気をつけください。
オアフ島では2022年に新たな交通システムが全面開通する予定です。2018年に一部区間が先行して開通する見込みですが、正式な開業日は発表されておりませんので、開業が遅れることも予想されます。先行して開通する区間は空港の北側にあるアロハスタジアムから市内西側のカポレイと発表されており、空港からワイキキまでの開通が待たれるところです。
更新日:2020/2/15