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サイパン・グアムへの渡航とESTA(エスタ)申請について

サイパン・グアムへの渡航にESTA(エスタ)の手続きは必要?

海外の観光スポットとして根強い人気を誇るサイパンとグアム。ロタ、テニアンなどを含む北マリアナ諸島やグアムへの滞在期間が45日未満であれば、ビザを取得する必要はなく、ESTAを申請していなくても入国が認められております。
サイパンやグアムはアメリカの領土ではありますが、「米国移民法」なる制度が適用となる地域としてアメリカ政府が認めているため、ビザを取得していなくても入国と短期の滞在が可能となります。これは「グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム」(Guam-CNMI VWP)と呼ばれる制度で、2009年11月に公布されました。
現在、この制度に加盟している国は日本を含めて12か国あります。下記の国民(国のパスポートを持つ者・所持している方・国籍を持つ方)はサイパンおよびグアムへ45日以内での入国・滞在場合、ビザ申請もESTA申請も不要となります。

グアム-北マリアナ諸島ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)加盟国

※台湾についてはグアムへの直行便のみに限る

サイパン(北マリアナ諸島)およびグアムへの入国される場合、ESTAの申請は不要ではありますが、2種類の出入国記録用紙(I-94とI-736)への記入はどなた様も必要になります。この2種類の用紙は往路の飛行機の中で乗務員より渡されますので、それを機内で記入し、飛行機を降りるまでに乗務員に提出してください。ただし、ESTAを申請した方についてはその2種類の用紙の記入が免除されますので、搭乗から到着まで機内でゆったりとくつろぎたい方や、よりスムーズな入国手続きを希望される方は、サイパン・グアムへの渡航の際にはESTAの申請をご一考してみてはいかがでしょうか。

サイパン・グアムでのESTA(エスタ)申請のメリットとは?

事前にESTAを申請していなくてもサイパンおよびグアムへの入国は可能ですが、ESTAを申請しておくことで様々なメリットを受けることができます。
まず、滞在期間が通常のところであれば45日以内と定められているところ、ESTAの渡航認証があることにより、最長で90日まで滞在が可能となることです。これまでサイパンやグアムに比較的長期滞在する場合においてはビザの取得が必須でしたが、45日を超え90日未満の滞在であればESTAを申請することで入国手続きが済むため、とてもシンプルとなり簡素化されました。また、ESTAを申請しておくとこで、前述した往路の飛行機内で記入をしなければならない2種類の記録用紙(I-94とI-736)の記入も免除されます。この2種類の用紙はともにローマ字での記入となり、万一、記入の間違いや記入もれがあった場合は加筆修正や書き直すことを求められます。さらに、ESTAを事前に申請された方には空港に到着した際にもメリットがあります。それはESTA申請者のみが通ることが出来るESTA専用の入国レーンを利用できることです。このESTA専用レーンの登場により、ESTA申請者に限っては、サイパンおよびグアムでの入国審査が格段に簡素化されました。通常の入国レーンよりも速く入国審査を済ませることができるため、待ち時間とストレスの軽減につながることでしょう。
特に連休時期や夏休みなどの旅行シーズンに渡航される方においては空港到着時での待ち時間が短縮されるため、より快適な旅のスタートが期待できます。

ESTAで得られるサイパン・グアムでの3大メリット

  1. サイパンおよびグアムでの滞在期間が最大で90日までOK(通常は45日以内)
  2. 飛行機の中で記入しなければならない2種類の書類提出が免除されます
  3. ESTA専用レーンで入国審査が速くシンプルに!大幅に待ち時間が短縮されます

ESTA(エスタ)を申請して、さらに快適なサイパン・グアム旅行を

サイパンやグアムへ渡航されるにあたり、ESTAを申請された方は様々な面で優遇されます。事前にESTAを申請されることで出入国の審査がスムーズになり、手続きも簡素化されます。また、ESTAはアメリカ本土ならびにサイパンやグアムなどの米国諸島の治安を守るためだけでなく、渡航される方が帰国されるまでの間において、安心かつ安全に過ごしていただくために米国政府をはじめ、様々な機関とも連携をしております。より快適なサイパン・グアム旅行のために、ESTAの申請を検討してみてはいかがでしょうか。

サイパン・グアム入国時に必要なもの

グアム-北マリアナ諸島連邦ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)を利用して渡航される場合と、ESTAを利用して渡航される場合ともに必要となるものを以下にまとめます。

航空券以外の諸費用について

米国領であるグアムおよびサイパンへ入国する際には、空港を利用する際に米国入国審査料や米国空港使用料などが発生します。グアム・サイパン、それぞれの空港でかかる費用について解説いたします。(2017年11月現在)

グアム空港で入国時に必要な諸費用

米国入国審査料
7ドル
米国空港使用料
4.5ドル
米国民間保安料
5.6ドル
税関検疫審査料
8.29ドル

サイパン空港で入国時に必要な諸費用

米国入国審査料
7ドル
米国空港使用料
4.5ドル
米国民間保安料
5.6ドル

上記の諸費用は全てサービス料やチップの類ではなく税金です。グアム空港の場合は日本円で約3,000円前後、サイパン空港の場合は約2,000円前後の諸費用(税金)が必要となっており、アメリカ本土へ入国する際に必要な諸費用と比較すると安価な設定となっています。いずれの諸費用も航空券に含まれている場合がほとんどですが、稀に別途請求となるケースもございますので、事前に搭乗される航空会社へお尋ねくださいますようお願いいたします。

サイパン・グアムへの渡航にあたり-記入が必要な書類について-

アメリカ政府の規定により、サイパン・グアムへ入国される際には渡航される方のステータスによって、提出が必要となる書類が異なります。
ご自身がどのように渡航されるか、事前にご確認をお願いいたします。

1.事前にESTAを申請して渡航認証がおりている方

ESTAを申請し、ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)を利用してサイパン・グアムへ渡航される方は、本来45日未満と定められている滞在期間が90日まで滞在可能となります。また、往路の飛行機内では2種類の出入国記録用紙についての記入が免除されます。(通関申告書のみを記入し提出するだけとなります)

2.ESTAを申請せず渡航される方

ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)を利用してサイパンに渡航される方は45日以内の滞在が認められます。往路の飛行機内にて2種類の出入国記録用紙(I-94とI-736)が乗務員より配布され、搭乗中にそれらを記入し、提出する必要があります。また合わせて通関申告書の記入提出も必要となります。

3.すでにビザを取得されている方

ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)を利用することなく、すでにビザを取得しておられる方は90日以上の長期滞在が認められます。(取得されたビザにより滞在可能な期間は異なります)サイパン・グアムでのビジネスや長期滞在を予定されておられる方は必然的にビザの取得が必要となりますので、事前に申請の準備をおこなってください。なお、ビザを取得されておられる方についても通関申告書の提出は必要となります。

ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)を利用するにあたり適用の要件

ESTAの申請をすることなく、ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)を利用してサイパンやグアムへ渡航される方は以下の条件を満たしていることにより、45日未満の滞在が認められます。全ての条件を満たしているか、事前にご確認をお願いいたします。

これらが主な条件となります。ESTAを申請しておられない方は、この他に往路の飛行機内にて2種類の出入国記録用紙をご記入いただき、提出することも条件となります。なお、このビザ免除プログラムにて入国審査の受け付け可能な空港は、サイパン空港やグアム空港など6つの空港に限定されています。事前に到着予定の空港を把握しておくようにしましょう。

ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)が該当しない方の一例

サイパンを含む北マリアナ諸島とグアム、そしてアメリカ本土において、就労や留学を目的として渡航される方は、その目的に合わせたビザの申請が必要となります。それ以外において、なんらかの疾患があり重大な病気を持つ方、過去に重大な犯罪歴がある方や、不法滞在・不法就労などによる逮捕歴がある方は、ビザ免除プログラム(Guam-CNMI VWP)の条件に該当しないことが予想されますので、通常の入出国に必要となるビザを申請されることをお勧めいたします。

例外として最長15日間の延長が認められることもあります

ESTAの申請をせずにサイパンやグアムへ渡航される場合の滞在期間は、通常で45日以内と定められております。しかし、例外としてさらに15日間までの延長が認められるケースもございます。例えば、サイパン・グアムでの旅行中に万一の病気やケガに苛まれ、治療や入院が必要となってしまった場合や、同行したご家族が入院されてしまい、看護などが必要となる場合においては緊急事態とみなされ、最長で15日間の範囲であれば滞在の延長が認められることもあります。こうした延長制度ができた背景には、過去に海外の渡航先で思わぬ病気やケガになってしまった方が多くいたことも理由となっております。また、サイパンやグアムは比較的治安がよく安全な地域ではありますが、海外からの旅行者を専門に狙った犯罪もまれに発生しております。危険な場所や違法と思われる場所への立ち入りは絶対に避けて、安全な渡航計画を立てるようにしましょう。

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更新日:2020/2/15

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