アメリカでの乗り継ぎ(トランジット)時・入国審査時もESTA申請は必要!?|ESTA Application Agency

アメリカでのトランジット(乗り継ぎ)でもESTAの申請は必要!?

アメリカでの乗り継ぎ・乗り換えでもESTA(エスタ)が必要な2つの理由とは?

ビザを取得せずアメリカへ渡航する際に必須となるESTA(エスタ)。2009年1月より義務化され、アメリカ本土やハワイなどへ旅行する際にはESTAが必要となることは認知されてきましたが、乗り継ぎ(トランジット)または乗り換え(トランスファー)のためにアメリカを経由する際にもESTAは必要になるのでしょうか?答えは「必要」です。飛行機の乗り継ぎや乗り換えであってもESTAが必要となる理由としては以下の2つが挙げられます。

そもそもESTAはビザとは性質が異なります。ビザのように入国を許可する証書ではなく、アメリカへ入国される方の情報を事前に審査し、管理をする認証制度のひとつとなります。過去に重大な罪を犯した犯罪者や不審者などをESTAによるチェック機能により事前に審査をおこない、アメリカへの入国を防ぐべき人物を排除することで、空港と空の安全、アメリカ国土の安全、そして第三国の安全を保つために必要なものとアメリカ政府では定めております。乗り継ぎ(トランジット)に要する時間は30分から1時間程度と言われておりますが、空港内で過ごすわずかな時間であってもアメリカに降り立つ際にはESTAの承認が必要となりますので、乗り継ぎまたは乗り換えをするケースでも、必ずESTAを申請し承認を受けるようにしましょう。

ESTA(エスタ)で乗り継ぎ・乗り換えをする際の条件

ESTAを利用してアメリカ経由で第三国へ向かう場合、パスポートの種類など、いくつかの条件が設けられています。下記の所持品と要件をご確認ください。

  1. 有効期限内でICチップ搭載のパスポートを所持していること
  2. 第三国へ向かうためのチケットを所持していること(往復チケットでも可)
  3. 第三国へ向かう目的が観光または短期のビジネスであること
  4. 渡航先での滞在期間が90日以内であること
  5. 違法な薬物および危険物を所持しておらず、テロや危険行為に加担しないこと
  6. 事前にESTA認証を済ませており、ESTAが有効期限内であること

トランジットとトランスファーの違いとは?

国際線の飛行機に搭乗する際、「トランジット」や「トランスファー」という言葉を耳にすることが多いかと思いますが、その具体的な違いをご存じでしょうか?ともに「乗り継ぎ」という意味合いで捉えている方が多いかもしれませんが、正確には少し意味合いが異なりますので、分かりやすく解説いたします。

トランジットは「乗り継ぎ」の意味を持ちます

目的地までに向かうフライトの間に、1回または複数の空港に着陸する場合を「トランジット」と呼び、乗り継ぎの意味合いを持ちます。
トランジットの主な目的は、飛行機の燃料や機内食の補給、そして飛行機の整備や点検を行うことです。一般的な着陸時間は30分から2時間程度です。着陸した空港での滞在時間や目的に応じて、飛行機内で待機するケースや、空港の中にあるトランジットルームで待機することを勧められるケースがあります。補給や整備が完了した後、また同じ飛行機に搭乗して目的地へ向かうことになります。

トランスファーは「乗り換え」の意味を持ちます

目的地へ向かうフライトの途中、1か所または複数の空港に着陸し、飛行機を乗り換えることを「トランスファー」と呼びます。
トランスファーはトランジットと異なり、それまで乗っていた飛行機を経由する空港で降りて、別の飛行機に乗り換えて目的地に向かうことを指します。乗り換えるまでに時間の余裕がある場合は、経由する空港に一度入国して滞在することも可能となります。また、乗り換えのために入国し、1日ないし数日の観光などをした後に目的地へ向かうことを「ストップオーバー」と呼びます。ストップオーバーを利用するためには航空会社により条件がありますので、経由される空港とフライトの詳細をご確認いただき、各空港会社へお尋ねください。(ストップオーバーはレイオーバーとも呼ばれます)

ストップオーバー(レイオーバー)について

ストップオーバー(レイオーバー)とは上述にある通り、1日ないし数日の間、乗り換えで降りた地で過ごすことを指します。航空会社により条件がありますので、ストップオーバーを希望する場合には必ず搭乗する航空会社にその旨を伝えて事前に確認するようにしましょう。また、航空会社のトラブルや気象による影響などの理由で、意図せずストップオーバーとなってしまうケースもございます。乗り換えや乗り継ぎをして第三国へ向かう場合、思いがけないトラブルに見舞われてしまう場合もございますので、航空会社や到着した空港の指示に従って落ち着いた行動を心がけましょう。

「トランジット」と総称されるケースも

トランジットとトランスファーとで大きく異なる点は、目的地まで同じ飛行機で向かうか、複数の飛行機で向かうか、ということです。ただし、同じ航空会社であれば別の飛行機に「乗り換える」ことも「トランジット」と総称される場合もございますので、経由については渡航前にしっかりと確認しておきましょう。また、時間に余裕のない乗り継ぎや乗り換えがご心配な場合は、航空会社やツアー会社などに相談し、搭乗される便の変更をご検討されることをお勧めいたします。
経由される空港での待ち時間などは事前にしっかり確認をおこない、無理のない渡航の計画を立てましょう。

アメリカでの飛行機の乗り継ぎ・乗り換えの注意点について

アメリカでトランジット(乗り継ぎ)、トランスファー(乗り換え)がある場合、空港内で気をつけていただきたい点をご紹介します。

1.最初におりたアメリカの空港で入国審査があります

最終の目的地がアメリカではなくても、アメリカを経由して空港におりた場合、まずその空港で入国審査があります。(目的地や航空会社の規定にもよります)目的地が日本からの直行便がないアメリカ以外の国で、乗り継ぎにアメリカの空港を利用する場合、目的地に到着する前にもアメリカ国内に到着されましたら入国審査があることをご承知おきください。 (ビザなしでアメリカへ入国する際、またはアメリカを経由する際の審査において、ESTAを申請しておく必要があります)また、アメリカ国内で国内線に乗り継ぐ際には、時期、時間帯、経由する空港によりかなり混雑する場合もございます。特にビジネスで訪れる方が多い地域の空港では入国審査に時間を要する場合もございますので、乗り換えや乗り継ぎをされる場合は、時間に余裕をもったフライト計画を立てましょう。

2.預けた荷物は一度受け取り、また預けなければなりません

アメリカで乗り換えの際、同じ航空会社への乗り換えであっても入国審査を終えた後は、一度預けた荷物やトランクなどのピックアップを行わなければなりません。そして再度、経由する空港においても荷物やトランクのX線検査を受ける必要があり、検査が終了した後、あらためて荷物やトランクを預けることになります。
日本を出国する際にX線の検査を済ませてはいるものの、アメリカでは州ごとに法律や制度が異なることも多いため、乗り換えの際にも厳しいチェック体制を取っております。

3.アメリカの空港は広いため、乗り継ぎにはなるべく2時間の余裕を

アメリカの空港はとにかく広いので、乗り換えの際に移動だけでも大変な時間が掛かる場合があります。特に大きな空港では国際線と国内線のターミナルが離れていることが多いため、バスやモノレールを利用しなければならないほど離れている空港もあります。また、時期や時間によってはかなり混雑し、空港の混み具合で飛行機の到着時間が遅れたりすると乗り継ぎができないというアクシデントが起こることもございます。
乗り継ぎにはなるべく2時間ほどの余裕を持ち、無理のない乗り継ぎと乗り換えを心がけましょう。

乳児でも乗り継ぎの際にはESTA(エスタ)が必要です

乗り継ぎ、乗り換え、ストップオーバーを利用して米国経由で目的地へ向かう場合には、どなた様もESTAが必要となります。ESTAは成人のみではなく、乳幼児を含む未就学児や未成年者も対象となる入国審査システムです。ご家族で米国を経由して目的地へ向かう保護者の方は、ご家族全員分のESTA申請をお願いいたします。なお、ESTAの申請は渡航される3日前までに済ませておくことを推奨しております。申請後の結果はすぐにお知らせできる場合がほとんどですが、ESTAを統括している米国CBP側のシステムメンテナスなどにより、結果通知に時間を要する場合もございますので、渡航の予定が立ちましたら、お早めにESTA申請のご準備をお願いいたします。

乗り継ぎ・乗り換えの場合でもESTA(エスタ)の申請は必要です

乗り継ぎ、乗り換え、または空港内でのわずかな滞在であっても、ビザを取得せずにアメリカを経由される場合は、どなた様もESTAの申請が必須となります。これから国際線に搭乗されるにあたり、トランジット、トランスファー、ストップオーバーという単語を聞いた際や搭乗券にそうした記載がある場合は、アメリカの空港を経由するかを事前に航空会社へ確認することをお忘れなく。そして、アメリカを経由される場合は、ESTAの申請を忘れずに行うようにしましょう。

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更新日:2020/2/15

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